来る球を打ち返し続けた先に、なにがあるのか。

いろいろな目に遭いましたが去年車に跳ねられました!

ヴェラキッカを観てきました!ヴェラキッカ①

車に跳ねられた私ですが、趣味は宝塚観劇です。

このコロナ禍のために観に行けなかったことに加えて、事故に遭ってしまったため、観に行くことができず、家族に行ってもらったり、キャンセルしたチケットが数枚ありました。

悲しみ。

しかも、わたしの贔屓が退団したのですが、その際に行われるフェアウェルパーティーが自粛のため11月に延期になっていて、それにも参加できず。

これには本当に凹みました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、宝塚の生徒(歌劇団生)は一部を除いて退団します。今まで宝塚歌劇団の公演にコンスタントに出演していてその姿を拝見することができた生徒さんは、退団したらそうそう会えるとは限りません。

舞台人としてお仕事されるとは限らず、大学に入学して学生になる方、経験を生かして講師になる方、結婚して家庭に入る方の様に、舞台人を引退する方もいます。

応援してきた生徒さんに今度はいつ会えるか分からない、そしてその活躍を最後に見送る場がフェアウェルなのです。

それにも出席できなかった・・・

そしてGet Wild退勤をキメるくらい好きな「シティ・ハンター」が宝塚で上演されるというのに、それも観られなかった・・・。

踊る姿はまるでアスリート、そのデュエットダンスは2倍速なのかな?と思うくらいのトップコンビ、星組の礼真琴・舞空瞳の公演もキャンセル・・・。

だって、歩けないんだもん!

この「ヴェラキッカ」も運良くチケットが取れていましたが、果たして歩けるようになっているのだろうか・・・?と思いつつ、リハビリの成果もあり、池袋に馳せ参じることが出来ました!

 

ミュージカル「ヴェラキッカ」

 

ミュージカル「ヴェラキッカ」の主演は、元宝塚スターの美弥るりかさん。

「TRUMPシリーズ」の新作です。

気にはなっていましたが、わたしは初見。元宝塚月組二番手スターの美弥さんに惹かれて、事故後初めて電車に乗ってブリリアホールまで行ってきました!

このミュージカルはシリーズ化されているので、他の作品は観ていないわたしでも大丈夫かな?と心配でしたが、どうもファンの皆さんが「いくつか用語をおさえておけば、これだけ観ても大丈夫」というアドバイスTwitterで散見したので、トランプ初見で行ってみました!

この映像のセンターの麗人が、美弥るりかさんです。

見ていただけば分かりますように、めっちゃ美しい。

この美しい美弥さんの演じるノラ・ヴェラキッカを愛することが唯一の家訓であるヴェラキッカ家に養子に来たのが平野綾さん演じるキャンディ。

数多いる養子や使用人がノラの愛を独占したいと願う、閉じられた世界で繰り広げられる極上の歌とダンス。

美弥ファンであるわたしは、ノラが登場してからオペラでずっと追っていました。

ノラは髪の長さ、色、服、声の調子、性別さえも場面ごとに変わって登場します。

美弥さんが様々な衣装やカツラで現れるので、その度に宝塚で演じられたお役を彷彿とさせられました。

名門貴族の当主然としたノラ、若き青年貴族のようなノラ、慈母のようなノラ、小悪魔のようなノラ、そして天使のようなノラ・・・。女性なのか、男性なのかもくるくると変わるノラの姿に、どれが本当のノラなのか、観ているこちらも、ヴェラキッカ家のメンバーさえも掴みどころがない。

でも、2幕になってからそれが腹に落ちる・・・そうだったのか、と。

美弥さんはお歌もダンスも申し分なく、女性をリフトしたり、キスしたり、立ち回りを演じたりと、宝塚の男役として培ったものを惜しみなく披露してくれるこの演出!

まるで「こんな美弥るりかが観たい」からの設定では?と勘繰るくらい、美弥るりかの美しさ、気高さ、儚さ全部乗せ、美弥るりかのファンの夢全部叶えたろかスペシャルでした。

末満さん、本当にありがとうございました・・・‼︎

メインキャストの歌と踊りも申し分なく。「ジョー役の人すっごいな、ボブヘアええな。だれだろ?」と思ったら元宝塚の愛加あゆさんだったし、平野綾さんは(ラムちゃんか?ってそれは平野文さんや!)可愛くてお歌も歌詞がはっきり聴こえて凄かったです、憶えた。

「小娘ソング」が頭から離れません!

ヅカファンなので男性がいる舞台は慣れていないんですが男性演者さんは、やはりパワフルですね‼︎

また音楽やお衣装が素敵で。

全体的にダークな色調の貴族らしい品のあるお衣装。キャンディのドレスはゴスロリ調ですごく可愛くて。他のシリーズで共通して使われている音楽があるようで、その音楽が流れる場面は特別な意味があるそうです。初見のわたしには分からず残念。

日本のミュージカル全体がハイ・レベルになっていて、トランプシリーズの様に続いているミュージカルがあって、それを継続して見続けているお客様が育っている・・・ということは、なんだかとっても嬉しく感じました。

今回、事故からこっち、とてもメンタルが弱弱になっていて、心折れそうな日々の中、治りかけた足でよちよちと池袋の街を歩いて行きました。

でも、行ってよかった。

美しい人たち、強い歌声とダンス、プロフェッショナルなひとから発せられるパワーを浴びて、少し元気になりました。

この前に観たのが宝塚星組ロミオとジュリエット」で、それからのトランプって風邪引きそうですね。「ヴェラキッカ」はラブラブ・ハッピーエンド❤️ミュージカルっていう作品ではないですが、吸血種たちの強い愛のかたちを見せつけられて、久々に心が震えました。

 

verachicca.westage.jp

 

東京公演は本日で千秋楽ですが、これから大阪公演と、配信がまだあります!

美弥さんのルックスに引っ掛かった方、吸血種と聞いて「ん?」と思った方、ぜひご覧になってみてください!