来る球を打ち返し続けた先に、なにがあるのか。

いろいろな目に遭いましたが去年車に跳ねられました!

事故者として生きていく 交通事故その後②

こんばんは。

先週、仕事復帰できた喜びから一転して現実を見ることになりました

出勤予定日5日のうち、ちゃんと出勤できたのは3日でした。

1日は欠勤、1日は体調不良で中抜け。

事故車って知ってますか?

一度事故を起こした、もしくは事故に遭って修復歴がある車は「事故車」としての履歴が残ります。

ちゃんと整備が済んでも、事故車は事故車として扱われます。

それは「精密機械である車は、整備済みでも中にどんな故障があるか分からないから」だと思います。

例えば衝突の衝撃にダメージを受けてフレームが歪んでしまったがその時は分からず、雨が降って雨漏りがしてきた。

そういうことがあるのが事故車です。

事故に遭った人も、そういうものなんじゃないか、と最近思いました。

事故で骨折した、療養して治癒した。でも冷えたり疲れてくるとそこが痛む。

頭を打って縫った。瘡蓋も取れた。でも周りの血腫、いわゆるタンコブは残っているし、めまいがする。

そんな症状が残ってしまうのが、交通事故による怪我だと思います。

そして私の場合は、受傷当初のひどいめまい。そして仕事復帰してからの手の痺れ。

それが出てきてしまったようです。

事故直後、道路に横たわっている時から少し頭を動かすとめまいがひどく、目を開けていられない状態でした。そのため、すぐ傍に立っていた加害者の顔も見られなかった。

その後も少し頭部を動かすだけで世界がぐるぐる回り、時には吐いてしまいました。退院の朝も、吐き気止めの注射を打ってました。その後、2週間ほど吐いてしまうようなひどいめまいが続き、服薬しながら少しずつ良くなっては来ました。

それでも2ヶ月経った耳鼻科受診の際に、眼振(めまいがしている時の眼球の動き)の状態を見るために少し急に体を倒しただけなのに、めまいが止まらなくなって嘔吐し、車椅子で帰宅しました。

ペットボトルから飲み物を飲む、キッチンの吊り戸棚から物を出そうと上を向いた時。

横になっていて起き上がった時、寝返りを打った時。

靴下を履く、靴を履くために下を向いた時。

特定の、日常の何気なく行っていた動作、行わないと困る動作をした時に、めまいが起こります。

皆さんはどうですか?こういう動作をした時に、くらくらっとしたら。

私は困りましたね。いちいちしばらくの間、それに耐えないといけない。

「こんなことで、元の仕事に戻れるのだろうか?」

とても不安でした

それでも、徐々に状態は良くなってきて、自宅で安静にしている状態であれば、そんなにひどいめまいは起こりませんでした。

耳鼻科の先生も「まあ時間が経てばある程度良くなってきます。いつ薬を止めるかですよね。でも、これは治らないので、慣れていくしかありません」と仰っていました。

治らない。

そう医師に言われるのは、何にせよなかなか応えるものです

なんで私のめまいは治らないか?

以下は医師の話です。

これは脳の画像では異常はない。なので、三半規管の問題。

めまいが起こる様子からして、おそらく頭を打ったことで左耳の耳石が元ある位置から取れてしまった。それが動いてめまいを起こしている。取れた耳石は元には戻らないであろう。なので慣れるしかない。

そういう事でした。そして体操を教わりました。

これがめまいがするする。もう気持ち悪くなるんですよ。でもやる。

これをやるうちに、耳石が元の場所に戻るかもしれないからなのかな?

(「今の医学の力で耳石をどうにかすることはできないの?」とも思うのですが、不可能だそうです

なんとか療養中はおさまっていためまいが、仕事を始めてから再発してしまったのです

上のキャビネットにあるファイルを取ろうとしてクラクラっとした時に「これはまずいな」って思ったのですが。やはり自宅でめまいが起きない動きをしていた時とは違いますね。

そしてひとたびひどいめまいがしたら、リセットが難しいのです

ラクラして、しばらく動作を止めていれば去るくらいのめまいならいいのですが、ひどい状態になってしまうとそれではおさまらない。吐き気もしてきます。最悪です

療養中はベッドに横になって眠りに入ってました。そうすればリセットされるのです。

先日、3連勤のあとの朝、めまいが起きてしまいました。

ラクラして起き上がれない。なんとか子どもを送り出したのですが、無理。

職場に連絡したところ、お休みにしてもらえました。ゆっくりお休みさせてもらい、次の日の朝は調子が良く、普通に仕事を始め、中抜けでリハビリに行かせてもらいました。

いつも、リハビリでめまいがひどくなることはなかったのですが、その日はベッドから起き上がった直後から「なんかおかしい」。

ラクラして気分が悪くなりました。歩けるけど、クラクラする。

待合室でしばらく座っていましたがおさまらず。外の空気を吸った方が良くなるかと思い、近くの公園で座っていましたがだめ。

「これはもう家に帰って休まないと、転倒したりするかもしれない」

と思って、上司に連絡し、帰宅しました。そして休むこと3時間ほど。

やっとめまいがおさまり、終業までの数時間、また仕事に戻ることができました。

しかし、私の中の不安は大きくなってしまい。

まだ今は本調子ではない私のために仕事量を減らしてもらえている。

でも、ずっとこのままで行けるわけではない。

いつめまいが起こって業務ができない状態になるかわからない・・・。

戻って動いてみないと分からない。だからまだ一週間なので、慣れてくるかもしれない。

「あの時はどうなるかと思ったけど、今は大丈夫になったよ」

と笑える日が、来るかもしれないし、来ないかもしれない。

不安が、とても大きくなります。

ああ、私は事故車になってしまったんだ・・・。

そう思うと。

でも、今思い悩んでも仕方ありません。

昔は心配事があると夜も眠れなくなってしまっていました。それで鬱状態になって心療内科のお世話になってこともあります。

なのでもう考えても仕方ないことは考えない。

クリスチャンだった母がよく「思い煩うのをやめなさい」と、聖書の言葉を言っていました。その日のことはその日だけ悩む。思い煩いは神に委ねなさい。そうすれば神は、その人にとって良くしてくださる。

なかなかそうは思えない時もあるかと思いますが、歳のせいか、最近は悩みも持続しないようになってきて、忘れて寝られるようになりました!

これからどうなるか分からないですが、会社と相談しながら、この事故者の私と付き合っていくしかありません。